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2021.2.23 UP

プラチナ(白金加硫)シリコーンホースと標準シリコーンホースの違い

TH34 プラチナシリコーンワイヤーホース

サニタリーホースといわれる分類の中で、とりわけ最も多く使用されている材質がシリコーンホースです。サニタリーホースという分類自体は通称であり、サニタリー性※を考慮されたホースのことを総称して言います。

※サニタリー性とは、主に洗浄のしやすさを指します。
使用後に不純物や汚れが残りにくい構造になっているか、または汚れても洗浄しやすい構造になっているかがサニタリー性の有無と指標になります。サニタリー性の良し悪しは食品や飲料をはじめ、医薬品の製造プロセスなどで重要な管理項目として認識されています。

東葛テクノ 株式会社 社内資料より抜粋

シリコーンは生活の中で最も身近な材質かも知れません。特にキッチン用品などで多く使われており、オタマ、ジャモジ、菜箸や電子レンジで温野菜を作るシリコーンスチーマーなど様々なモノがあります。それは人体へ安全性と温度への耐久性が非常に高いという特性を持っているためです。

口や体、人体に触れるものを製造するプロセスでは多くシリコーンホースが採用されます。そして、必要に応じて高温や薬品による殺菌洗浄が実施されています。

そしてそのシリコーンホースの中にも、グレードというものが存在します。

標準シリコーンホース(弊社型式:TH20シリーズ)

◆日本の食品衛生法の認証、またはFDA(米国食品医薬品局)の規格に準拠しているシリコーンホース。
◆一般的な食品プラント・飲料プラント、それら充填機などで最も多く使用されているもので日本では比較的入手しやすい。
◆ただ汎用の芯金をバンド止めなど簡易的な方法で使用すると、継手部が溜まりの温床となったり、コンタミ発生の原因となることがある。

プラチナ(白金加硫)シリコーンホース(弊社型式:TH30シリーズ)

◆USP(米国薬局方) ClassⅥ、ISO10993など欧米規格で最も厳しい溶出規格基準試験をクリアしているシリコーンホース。
◆主に、原薬、製薬プラントから化粧品、高級酒類など高い品質管理が求められるプロセスで多く使用されている。
◆白金加硫で製造されるシリコーンは、一般的な架橋触媒である有機化合物ではなく、白金化合物で架橋を形成しておりいるため臭いが無く、成型後のガスなどが発生しないため極めて安全性が高い。(通称:メディカルグレードシリコーンともいわれる)
◆日本製は非常に少なく入手困難。欧米にて製造・認証されているものが多い。

過去、サニマティックコントロールという会社で海外製のプラチナシリコーンホースを販売していたようですが、今は廃業しているとの情報があり、弊社では同等品のご提案が可能です。

生産プロセスで高い頻度で使用されるシリコーンホースの安全性は、製造製品の品質に直結します。またグレードの高いプラチナシリコーンホースに最適案継手金具を選定することでその性能を存分に発揮することが可能となります。

東葛テクノでは、継手金具のコンタミレス構造はもちろんのこと、電解研磨・不働態化処理など様々な処理も含めてご提案することが可能です。

既設ホースの経年劣化によるメンテナンス、製造製品・生産プロセスの変更によるホース入れ替えをご検討されている方、またコンタミによる製品不良に課題を抱えているプロセスエンジニアの方がいらっしゃいましたら是非、東葛テクノホームページ「お問い合わせフォーム」よりお問い合わせください。専門の技術営業スタッフが最適なソリューションをご提案させていただきます。

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