弊社では、様々な流体・溶剤・薬品を扱うプラント向けに、内面PFAのストレートチューブを採用し通称:PFAハイブリッドホース(TH51・TH53)を製造しております。
TH51・TH53 PFAハイブリッドホース
TH51・TH53 PFAハイブリッドホースは、接液部にストレート形状のフッ素樹脂(PFA)チューブを配し、その外側の中間層にワイヤースプリングを搭載することで負圧性能や復元性を高めることで、さまざまな送液プロセスで安定的にご使用いただけます。
また外装補強材として耐摩耗性の高い合成ゴムを巻き付けることで、ローリーヤードや長い面間のホースを床で引きずるなどといった条件でも高い耐久性を実現しております。
PFAハイブリッドホースの特徴
このホースの大きな特徴として挙げられるのが内面ストレート形状で柔軟性が高いことです。内面がストレート形状のものは液抜けが非常に良く、通称:死に水・溜まり水がほとんどありません。
電子材料・半導体業界では、生産効率や不良率向上に目標や課題を抱えている企業やプラントも少なくありません。また原薬・製薬・化粧品などでも同様に、洗浄性や流体の溜まりに非常にシビアなプロセスが存在します。
例えば、メチルエチルケトン、イソプロピルアルコール、アセトン、ヘキサンなどの溶剤類。
レジスト、フォトマスク、エッチング剤などの高純度薬品などを使用するラインなどでは顕著と言えるでしょう。
それら1滴の価値が高い薬品や液体、作る製品の価値が高い業界や、求められる安全性が非常に高いラインでは、送液プロセス内の「溜まり」「洗浄」によるリスクを最小限に留められる内面ストレート形状のフッ素樹脂(PFA・PTFE)ホースは高い効果を発揮します。
柔軟性と洗浄性のハイブリッドを実現
通常、ホースやフレキでは、「柔軟性」と「洗浄性」は相反した関係にあります。柔軟性を高めるためには、螺旋形状やジャバラ形状にすることが最も効果的ですが、同時に表面積の増加と構造の複雑さを伴うことで、洗浄性が犠牲になってしまいます。
逆に、内面をストレート形状にすることで洗浄性を高めることはできますが、固く折れやすいホースとなってしまいます。
そういった相反したメリットとデメリットを構造と加工によって両立させたのがTH51・TH53 PFAハイブリッドホースです。
静電気問題にはTH53
TH53については、導電性のPFAストレートチューブを採用しており、フッ素樹脂配管で課題とされる静電気問題を解決できる優れものであり、多くのプロセスエンジニアにお問い合わせをいただいております。
様々な継手形状・長さ・口径にも対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。