食品・飲料・調味料を製造するプロセスで大きなリスクの1つとして懸念されるのが風味を損なう「製品への匂いうつり」と言われています。
例えば、
・醤油・味噌メーカーで醤油を原料とした「焼き肉のタレ」などの調味料を製造する場合
・酒造メーカーで風味を変えたお酒を製造する場合
・乳業メーカーで食感と風味を変えるために「つぶつぶイチゴ」などのシーズニングを添加する場合など
ホースを共用するラインも多く存在します。
せっかく美味しく作ったはずが、意図しない風味がうつってしまうことは、品質管理の観点だけでなく「前に食べたものと味が違う。今日のタレは味噌の風味がする、、、」など消費者の消費動向にも大きな影響を与える可能性があります。
【臭い移りのリスクを最小限に】
そこで今回ご紹介するのは、それらのリスクを最小限に抑えることができる弊社TH40/41/42ホワイトラバーホースシリーズです。
TH4シリーズは主に欧州に技術の源泉を持ち、弊社ホースも欧州で原材料を製造しているモノが大半を占めます。そういった技術・歴史的な背景を持つTH4シリーズ最大の特徴は、におい移りが無いように設計されたホワイトラバーを内面接液側に使用していることです。
TH40・TH41は内面がホワイトラバーEPDMを使用しており、主に液糖類(清涼飲料水、炭酸飲料)や液塩類・アルコール類(塩、醤油、お味噌、日本酒、ワインなど)の流体に最適です。
また、TH42は内面がホワイトラバーNBRを使用しており、主に油分類(調味オイル、オリーブオイル、生クリーム、益卵など)の流体に最適です。
【様々な条件や環境に適合】
全てのTH4シリーズで、SIP・CIP洗浄に最適な、130℃ 30分以内の洗浄に対応しております。
継手形状については、フェルールをはじめ、レバーカップリング、各種ネジ、フランジの取り付けも可能で様々な製造プロセス、機械、タンクなどでご使用いただけます。
積層構造となっている内部には、負圧対策としてワイヤーが配置され、曲げ応力時の復元力も高いため、ご使用環境を選ばないことも特徴と言えます。
さらに、外装材には耐摩耗性の高いラバーを補強材として使用しており、タンクローリー、ロードセルで使用する際に地面を引きずるような環境でも高い耐久性を発揮します。
【作りたい品質のまま品質を落とさず送り届ける】
欧州の技術と弊社が製造する専用設計の継手金具をアッセンブルすることで、内部に溜まりのない構造を実現でき製品不良率の低減に一役買えると自信をもって推奨いたします。
さまざまなプロセスにおいて、「作りたい品質のまま、品質を落とさず送り届けること」は何よりも、製造者・消費者の両方が喜ぶことであり、目立たないことですが私たちプロのホースメーカーが最も大切にしている価値観です。
自社設備のプロセスにおいて、「匂いうつり」で困っているラインがありましたら是非ご相談ください。専門の技術営業がお伺いし、課題解決のお手伝いをさせていただきます。