フレキの歴史と種類 ~その1~でお伝えしたように、必要な変位量と、変位する方向によって形状や種類が決まりますが、変位量の次に大切なのが、使用条件としての流体の種類・圧力・温度です。

その1の記事でも簡単に触れましたが、SUSフレキで対応できる流体が限られていることと、SUSフレキでは原則として伸縮か偏心、どちらか一方の変位を吸収することしかできないという弱点がありました。

【SUSフレキの弱点とその克服の歴史】

それを表にまとめると以下のようになります。

その弱点を克服するために、誕生したのがフッ素樹脂フレキであり、ゴムフレキです。

もちろん高温流体や蒸気・ガスといった気体では今でもSUSフレキの需要は多く、今でも様々な業界で使用されています。SUSフレキで最も身近に接ししているものは、トイレタンクのフレキ管ではないでしょうか。

トイレタンクのSUSフレキは配管施工の仕上げに使用することが多く、あらゆる設置環境・位置でもトイレタンクが簡単に設置できるよう誤差調整用として多用されます。これの工業製品版がSUSフレキであり、それを進化させたものが、フッ素樹脂・ゴムフレキです。

歴史的にSUSフレキのDNAを持つフッ素樹脂・ゴムフレキは、様々な部分でSUSフレキの構造に似せた部品を使用しています。ただ、最も大きな違いは、SUSフレキは金属板を変形加工しているため素材自体が伸び縮みしないのに対し、フッ素樹脂フレキ・ゴムフレキは素材が樹脂のため、素材自体の柔軟性により変位を吸収することができます。フッ素樹脂フレキは硬質樹脂のため大きな素材変形がないため、SUSフレキのワンピッチ構造またはスパイラル構造を引用していることが見て取れます。

【ゴムフレキ】

ゴムフレキは素材自体の柔軟性が高いため、形状だけでなく素材の柔軟性で変位を吸収するという特徴を持っています。その特徴がメリットとなる部分は、SUSフレキより短い面間(全長)で大きな変位を吸収できることにあります。

ゴムフレキは短い面間で複合変位も吸収することができるため、配管ルートの設計を簡素化することができ、またポンプ・タンクといった振動するものの防振効果も期待できます。



【フッ素樹脂フレキ】

東葛テクノでは、PTFEフレキの短面間のフレキ(RY21S)を推奨しており、ゴムフレキと同等面間で、軽く、柔らかく、何より流体の影響を受けにくいため、ポンプ・タンク出入り口の設置用として近年大変好評いただいております。

フッ素樹脂フレキはSUSフレキに比べて変位量は大きく変わりませんが、金属疲労などが無く、特に弊社が提供するPTFEフレキは繰り返し曲げ応力に対する寿命=フレックスライフが非常に高いチューブを使用していることから長期耐久性に優れています。そもそもPTFEを含むフッ素樹脂が持ち合わせている圧倒的な耐久性に加え、東葛テクノが提供するPTFEチューブは変位吸収に特化した材質と構造を選択しており、様々な環境で高い効果を発揮します。

【PTFE フレア フランジ式 フレキ RY21】

フレキの歴史から開発された各種フレキですが、最も効率性の高いRY21シリーズ PTFEフレアフランジ式フレキを是非ご検討ください。仕様の選定でお困りでしたらいつでもご相談ください。専門の技術営業スタッフがお客様に最適なプランをご提案できます。

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